前職の経験を生かし患者さんとコミュニケーション

受付職員としてベル歯科医院に勤務するSさんは、家族や親戚のほとんどが医療職という環境で育ちました。ただし、自身が医療機関で働くのはこれが初めて。医療の仕事の大変さを身近で感じていただけに、専門職を目指す気にはなれなかったといいます。

そんなSさんがベル歯科医院に興味を持ったのは、求人案内に「ヒューマンスキル重視」とあったから。前職は小売店での販売業務で約３年間、発注・在庫管理から接客までトータルに担当。また、その前には地区センターで約４年間、障がいのある人を含めて幅広い人々のニーズに一つひとつ応える仕事をしていました。これらの経験が何か生かせるのではないかと考えたのです。

そして入職して１年ほど経った頃、鈴木彰院長から思わぬ声がかかります。
「患者さんをよく観察しているし話を聞き出すのがうまい。聞き取りの仕事をしてみないか」ーー。
「良くなっていただきたい一心で患者さん対応をしていただけなのに、そのことを評価してくださったのがとても嬉しかったです」と言うSさんは、以来、この長所を生かし、ベル歯科医院が力を入れるSPT（supportive periodontal therapy；歯周病安定期治療）やP重防（歯周病重症化予防治療）に通う患者さんを対象とした聞き取りを担当しています。
「困っていること、気になっていることなどを患者さんから聞き出して歯科医師に伝えたり、歯科医師の説明で重要な部分を繰り返しお伝えしたり。患者さんと歯科医師の橋渡し役です。患者さんが歯を失うことがないように、定期的に通院しながらセルフケアもしっかり継続できるために自分はどう関わればいいのか、考えながら対応しています。」

患者さんと歯周病の話をするにあたっては、間違いがないように、事前に話す内容を歯科医師・歯科衛生士に相談し、チェックを受けています。
「仕事の合間合間に、『こんなふうに話すつもりですが、どうですか？』と相談。すると、誰もが親切・丁寧に教えてくれます。患者さんの状態や検査結果の見方についてもアドバイスしてもらっています。こうしたサポートがあるから、私も自信を持って患者さんとお話しできるのです」とSさん。
「いつでも誰にでも話しかけやすく、何を聞いても親切に答えてもらえる環境は、ベル歯科医院の大きな魅力」と言います。
加えて週に１回、部署リーダーと１対１で対話する時間が設けられているので、迷いや悩みを抱え込む心配もないそうです。
「総従業員数約60人という規模で、こんなに風通しがいい職場は珍しい気がします。しかも、個々の職員の思いを尊重してもらえます。学びたい、ステップアップしたいという気持ちのある人にはお勧めの職場です」と話します。

2022年12月インタビュー