愛する娘を応援したい！ これが2021年３月、Mさんがベル歯科医院で働き始めた最大の動機です。「高校受験を控えた娘をどう応援したらいいのかわからなくなってしまって。母親である私自身が、社会に出て頑張っている姿を見せることくらいしか思いつかなかったのです」と胸の内を明かすMさん。更年期にさしかかり沈みがちだった気分を何とかしたいという思いもあったとか。とはいえ元来ポジティブな性格。「思ついたらまず行動」と、さっそく職探しを始めました。ターゲットは“医療系の受付”。医科医療事務の資格を持ち、独身時代から通算約９年間、病院やクリニックに勤務。医療現場で働く喜びや楽しみを身にしみて感じていたことから、医療系での復職を希望したのです。一番の理解者である夫と二人のお子さんに相談し掲げた、“家族に迷惑をかけずに経験を生かせる”という希望条件にマッチした仕事がすぐに見つかるとは思わなかったそうですが、何気なく見ていた求人サイトで偶然、ベル歯科医院の名前を目にしたことから急展開。「実は私は海老名生まれの海老名育ちで、今もこの近くに住んでいます。鈴木彰院長の先代が営んでいた医院にかかったこともあります。親子二代にわたり多くの患者さんに慕われ、医療機関として発展し続けていることも間近で見て知っていましたから、ここだ！ と思いすぐに連絡しました。そして即、採用していただけたのです」。
ちなみにMさんの実家は四世代が同居する時期もあった大家族。そんな独特な環境の中で感受性が磨かれ、さまざまなタイプの人に臨機応変に接する対応力や、人を愛する気持ちが育まれました。現在は自由診療やメンテナンスの患者さんが通う新館の受付を担当。「個性豊かな方々が来られて、全く同じことは何一つ起こらないのが医療機関の窓口。そこが楽しい」といきいきしています。
Mさんは受付の仕事を、「患者さんと医院をつなぐジョイント役」と表現します。「来院された方々を温かく迎え、素早くカルテを準備し、歯科衛生士や歯科助手にスムーズにつなぎます。カルテが戻ったら正確に処理し、気持ちよくお帰りいただくよう笑顔を心がけています」。ときには受付が混雑して焦ることもありますが、そんなときは必ず誰かが手を貸してくれるので大丈夫。一方、初めての歯科医院勤務で最も苦労したのが歯科独特の言葉とその略称。これについては目下勉強中で、できる範囲で歯科医療を理解し、より良い対応ができるようになることを目標としています。
転職や復職を考えている人には、「気になったことにはまずチャレンジしてみて。その一歩が必ず次につながるはず。ベル歯科医院のように一人ひとりを尊重してくれる、包容力のある職場に出会えると、忙しくても気持ちよく仕事ができますし、目標も見えてきます」とアドバイスします。
ところで、復職のきっかけとなった娘さんですが、無事進学して元気に通学しているそうです。週２日でスタートしたMさんの勤務日数も、生活のペースがつかめたことから週３日に増えました。「おかげさまで充実した毎日です」と、さわやかな表情で語ります。
2021年12月インタビュー
