佐々木 啓真

スタッフの声

患者さんと喜びを共有できるのが矯正歯科の魅力

佐々木 啓真

  • 矯正歯科診療担当
  • 1992年から勤務

常に複数の選択肢を提示

母校である東京医科歯科大学の矯正歯科に在籍しながらベル歯科医院で矯正治療を担当するようになってはや18年。当初から変わらぬ診療方針として佐々木歯科医師は、「可能な限り複数の矯正プランを提示します。抜歯をする方法もあればしない方法もありますし、矯正用の器具ひとつとっても歯の表側に装着するものと裏側に付けるもの、白いワイヤー、マウスピースタイプなどいろいろです。最近は歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療も行われるようになりました。ですから、まずは患者さまの訴えを聞き、それに合わせていくつかの方法をお示しし、一番よいプランを患者さまと一緒に考えるようにしているのです」と説明する。より適切な選択肢を提示できるよう学会などに積極的に参加し、情報収集や技術の習得を続けている。 大学を退職したいま、ベル歯科に勤務するのは火曜日と土曜日。そのほかの日もいろいろな歯科医療機関で矯正歯科専門医として働き、これまでにも子どもから大人まで多くの患者さんを担当した。そんななか、「以前に比べると、お子さまの歯並びをよくしたいとおっしゃる親御さんが確実に増えていると思います」と実感をこめて話す佐々木歯科医師。「歯並びをよくすると見た目が美しいだけでなく、子どもの成長や健康にもよい影響を及ぼすという知識が、マスメディアなどを通じて広く一般に浸透してきていることが背景にあるのではないでしょうか」と、時代の変化を分析する。

予防歯科との院内連携でう蝕や歯肉炎のリスクを回避

ベル歯科で矯正歯科に取り組むうえでのメリットとしては、予防歯科との連携効果を挙げる。「矯正治療中はどうしてもう蝕や歯肉炎などのリスクが高まります。一般にはこれらを予防できるかどうかは患者さんの意識の高さに左右されがちなのですが、ここでは予防プログラムがしっかり行われているので、こうしたトラブルのリスクが低く抑えられ、仮に発症しても早い段階で対処できるので安心感があります」と評価する。 歯科医師の立場から見た矯正歯科の魅力は、歯並びが整っていくのに伴い、患者さまの表情が明るくなっていくのを実感できることだと語る。自分自身、幼い頃に歯科医院に通い、反対咬合を矯正した経験がある佐々木歯科医師は、「患者さんの気持ちに共感できますし、長い時間をかけて治療していきますので、矯正が無事終了したときは本当にうれしいです」と笑顔を見せる。 これから矯正歯科に進もうとしている若い世代の歯科医師たちには、「歯科は教科書だけで勉強するのは難しい分野。特に矯正治療は症例を通してしか学べない面がかなりある。できるだけ治療現場を見学するなど、患者さんを診ることを重視してほしい」とアドバイス。研修の現場では、できるだけわかりやすく、興味を持ってもらえる指導を心掛けている。「人に教える余裕が出てきたのは実は最近のことなのです」と笑いながら、研修医や見学者が訪れるのを楽しみに待っている。

2017年01月インタビュー

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